子育て

【体験談】男性の育児休業を取得して感じたメリットとデメリット

男性
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「男性で育休取得のメリットは?」
「男性で育休取得のデメリットは?」
「育休取得の感想は?」

男性でも育休は取得できます。

育休を取得しようか悩んでいる人もいるかと思います。

私は育休を1年間取得しました。

実際に育休を1年間取得して感じたメリットとデメリットを紹介します。

育休を取得するメリット

育休を取得することで様々なメリットがあります。

メリットとしては子育てに関することが多いです。

育休を取得するメリットです。

・子供と過ごす時間が増えて貴重な体験ができる
・子育ての喜びと大変さを体験できる
・子供の育て方に関して知識が増える
・夫婦で協力して子育てをする事でお互い息抜きの時間を作れる
・家事スキルが向上する

 

子供と過ごす時間が増えて貴重な体験ができる

育児休業を取得することで子供と過ごせる時間が増えます。

子供の生まれた日から育児休業を終える日まで子供と毎日同じ時間を共有することができます。

赤ちゃんがどんなふうに生まれてどんなふうに成長していくのか毎日子育てをしながらそばで見守る事ができます。

育休を取得しなければ得る事ができない貴重な体験も多くできると思います。

子供の成長を振り返った時に子供の成長の過程をより身近なものに感じることができます。

この貴重な体験を得る事ができることは育休を取得する最大のメリットだと思います。

子育ての喜びと大変さを体験できる

子育ての喜びと大変さを体験できます。

育児休業を取得することで子供と過ごす時間が増えます。

働きながら子育てを手伝う場合は帰宅して1日に数時間の世話をすることになります。

育児休業を取得した場合は子育てを手伝うという感覚ではなくなります。

男性も24時間子供と過ごすことになります。

子育ては喜びばかりではなく非常に精神的に追い詰められることもあります。

世の中には育児ノイローゼという言葉があります。

子育ての負担の大きさに耐えられなくなり精神的に病んでしまう事です。

私も育児ノイローゼってなんの事だろう?という感じでした。

しかし長時間の子育てを経験することでそんな私も育児ノイローゼになりかけました。

子育てをする人によっても全く負担だと感じない人もいると思いますが自分の時間がほとんどとれなくなります。子供が窒息していないかなど心配で少しの物音でも気になってまとまった睡眠がとれない場合などの状況は人によってはかなりの精神的負担になります。

親の性格によって子供は放っておけば自然に育つと考える人もいますし、子育てをしていての感じ方は人それぞれだと思います。

子供によっても手がかかる子と全く手がかからない子がいると思います。

私が子育てをして育児がこれほど大変なものだったんだと感じました。

子育て中の会社の同僚に自身の経験から「子育て大変でしょう?」と聞くと「夜もしっかり寝れてるはずなんですけど妻がいつも機嫌悪いんですよ」と返事が返ってきたことがありありました。

そんなやりとりをすると「奥さんが一人で頑張ってるんだなー」と感じる事もあります。

働きながら子育てを手伝うという状況ではそれほどの大変さは実感できないのかもしれません。

もちろん大変な思いばかりではないです。

育児休業を取得したことで子供と過ごす時間が増えるので子供が父親になついてくれます。

生まれた時からパパ見知りされることもなく、たくさんの時間を一緒に過ごしてきこともありその分とても可愛く感じることができます。

子供の成長を近くで見てきたので思い出もたくさんできます。

職場復帰した今でも毎日出勤しようとすると「お父さん行かないでー」とぐずる姿もとても可愛いです。

子供の育て方に関して知識が増える

子育てに関しての知識が増えます。

女性が主体で子育てをしていると男性はあまり考えることなく指示された通りに育児をします。

育休を取得すると男性も育児に主体的に行う事になります。

子育てをしていて疑問に感じる事も多くなります。

「歯磨きはいつからすればいいんだろう?」
「靴はどんなものを選べばいいんだろう?」
「椅子はどんなものを選べばいいんだろう?」

自分でいろいろ調べることが多くなり何が子供にとっていいのか知識が増えます。

疑問に感じたことは自分で調べて積極的に子育てに参加することで子育ての楽しさを感じやすくなります。

夫婦で協力して子育てをする事でお互い息抜きの時間を作れる

男性が育休を取得すると夫婦2人で子供を育てる事ができます。

近年は核家族化によりワンオペ育児が増加傾向であるといわれています。

ワンオペ育児とは家事と育児を一人でこなすという意味です。

24時間の育児を経験して感じましたがこれは非常に過酷です。

近くに両親が住んでいれば子育ての負担は軽減されると思いますがそうでない場合は24時間を子供の世話をすることになります。

男性が育休を取得して育児を行う事でお互いがそれぞれの時間を確保することができます。

子育てから離れる時間を作ることでリフレッシュすることができます。

社会人になってからはまとまった時間を確保することは難しいと思います。

育休中に二人で子育てすることでまとまった時間を確保でき、副業や何か新しいスキル身に付ける事もできます。

育休中に身に付けたスキルで職場に復帰した後も収入をアップさせることができるかもしれません。

家事スキルが向上する

育休を取得することで家事を行う機会が増えます

普段あまり家事をしていない人は一通りのスキルが身に付きます。

普段から家事をしている人はさらにスキルが向上します。

育児休業を取得して家にいるにも関わらず家事をしないという状況にはならないと思います。

私もスマホのアプリを駆使して毎日料理を作っていました。

おかげでだいたいの料理は作れるようになりました。

育休を取得するデメリット

育休を取得することはデメリットも大きいです。

育休を取得することのデメリットはお金に関することが大きいです。

育休を取得するデメリットです。

・毎月の収入が減る
・賞与額に影響が出る可能性が高い
・育休取得後も評価に影響が及ぶ
・男性の育休取得はハラスメントを受けやすい
・夫婦喧嘩が増える可能性がある

 

毎月の収入が減る

育児休業を取得することで毎月の収入が減る事が多いです。

会社が育児休業取得期間に無給と定めていることが多いです。

会社から給料が支払われない場合は育児休業給付金のみの収入になります。

育児休業給付金の支給額は給料の67%です。
(育児休業開始から6ヵ月経過後は50%)

計算方法です。

労働者の育児休業開始時賃金日額×育休取得日数×0.67

(育児休業開始時賃金日額とは事業主が提出する休業開始時賃金月額証明書にある金額で休業開始前の6ヵ月の賃金を180で割った金額です。)

 

育児休業給付金は会社から支払われるものではなく雇用保険(国)から支払われます。

単純に給料がだいたい67%になるということです。

6ヵ月経過後の50%の金額はさすがに少ないなと思いました。

賞与額に影響が出る可能性が高い

育児休業を取得することで賞与額に影響が出ることがあります。

出勤日数に応じて賞与額が決められている会社であれば育休を取得すればするだけその期間の賞与額は減る事になります。

働いた期間の賞与は支払われるのでここに関してはそこまで気にはなりませんでした。

年俸制の会社であれば影響はないと思います。

育休取得後も評価に影響が及ぶ

育休取得することで人事評価に影響が出る可能性があります。

会社によっては男性が育児休業を取得することを想定して人事規定が作られていない場合があります。

大企業であるにも関わらず育児休業を取得することで評価が非常に不利になる人事規定の内容であることも少なくないと思います。

こういった会社の人事規定は作成する段階でそもそも男性が育児休業を取得することを考えて作っていません。

問い合わせをしても人事部の方も育児休業に関して知識がない場合も多いです。

もちろん育児休業期間を超えての不利益な取り扱いは本来であれば禁止されていますので都道府県労働局雇用環境・均等部(室)へ相談して下さい。

男性の育休取得はハラスメントを受けやすい

男性の育児休業は特にハラスメントを受けやすいです。

会社の社風、その時の上司にもよると思いますがコンプライアンス意識の低い場合はさまざまなハラスメントを受けます。

コンプライアンス意識が低い上司であれば言動のハラスメントはもちろんあります。

上司が人事評価者である場合は人事評価でもハラスメントを受ける可能性があります

言動によるハラスメントは問題になりやすいですが、人事評価によるハラスメントは問題になりにくいです。

会社の人事評価のシステム自体が非常に曖昧な基準である場合はハラスメントであったこと客観的に証明しにくいからです。

実際にハラスメントがあったとしても「他に問題があったからではないのか?」と何か理由をつけられてしまい証明は困難です。

会社の人事評価のシステム自体に問題があるので予めハラスメントに利用されないような人事制度になっているか確認した方がいいです。

夫婦喧嘩が増える可能性がある

育児休業を取得することで夫婦仲が悪くなることがあるようです。

スウェーデンでは父親の育休取得率上昇により離婚率が1%上がったようです。

このデータは出産後3年以内の離婚率であり、出産5年以内の離婚率で見ると差がなくなるようです。

出産5年後には離婚していたであろう夫婦の離婚までの期間が3年以内に前倒しされたと解釈されています。

私たち夫婦も今まで喧嘩したことはありませんでしたが子育てをし始めて険悪な雰囲気になることは何度かありました。

これが育児休業を取得したからなのか育児によるものなのかはわかりませんが男性が育児に積極的に参加することで子育て方針など夫婦間にずれを感じやすくなる可能性はあります。

女性に子育てをまかせっきりで家にはほとんどいない状況がいいのか、それとも男性が育児に関する知識をつけて参加することがいいのかは人によるかもしれません。

まとめ:育休取得したことに全く後悔はない

育児休業取得によるメリットとデメリットを考えました。

私はまた子供ができれば育休を取得したいと思えるほど素晴らしいものでした。

とても貴重な体験だったと思います。

しかし金銭的なデメリットが非常に大きい事も事実です。

育児休業を取得する際には会社の人事部に不利になる可能性のある条件を確認して計画的に取得することをお勧めします。