「牛乳をたくさん飲めばいい?」
「身長を伸ばすための方法はある?」
子供の身長が伸ばす方法があれば知りたいと思っている親はいると思います。
子供の身長の具体的な伸ばし方について考えていきます。
目次 Contents
最終的な身長を決める要因
身長は遺伝が7~8割、環境が2~3割で決まることがわかっています。
最終的な身長はやはり遺伝の影響が大きいです。
遺伝の影響ほどではないですが環境を整えることで+5~10㎝程度身長を伸ばすことができます。
身長に影響を与える環境は?
身長を伸ばすために必要なもの
・4歳以降は栄養と成長ホルモン
身長を伸ばすために0歳~4歳まではとにかく栄養が大切だといわれています。
0歳~4歳は食事の栄養バランスを気を付ける必要があります。
脳が発達してくると成長ホルモンが出始めるため4歳頃からは成長ホルモンの影響も大きくなっていきます。
睡眠時間やストレスに気を付けることで成長ホルモンの分泌量を増やす必要があります。
4歳以降も栄養のバランスは気を付ける必要はあります。
0歳~4歳はとにかく栄養が大切
0歳~4歳はとにかく栄養が大切です。
骨は主にカルシウムを中心としたミネラルやたんぱく質が材料になり、ビタミンK・ビタミンCでカルシウムを定着させて骨を作ります。
ビタミンDは摂取することでカルシウムの吸収を高めることができます。
この期間に必要な栄養が摂取できないと本来伸びるはずの身長が十分に伸びる事ができず、将来の最終的な身長へ影響を与えることがわかっています。
摂取することで骨の成長を阻害する成分もわかっています。
この時期に最大限身長を伸ばすためには必要な栄養を適切なバランスで摂取して避けるべき食品は意識して子供に与えないようにする必要があります。
避けた方がいい食品
インスタント食品やスナック菓子に多く含まれ保存料として使用されているリン酸塩はカルシウムの吸収を阻害します。
子供の食習慣は親の食習慣に影響受けるため普段からインスタント食品を多く摂取する家庭は注意が必要です。
糖質は分解する時にカルシウムを消費するため糖分の摂り過ぎは必要なカルシウム量が足りなくなる原因になります。
牛乳を飲みすぎることの弊害
身長を伸ばすために大量の牛乳を飲むことは栄養のバランスを崩す原因になることがあります。
牛乳には骨を作るカルシウムが多く含まれていますが過剰に摂取することで満腹になってしまい、カルシウム以外のミネラル・たんぱく質・ビタミンが他の食品から十分に摂取できなくなる可能性があります。
牛乳ばかり飲んで他の食品の摂取量が少なくなくなることで栄養のバランスが崩れてしまいます。
他の食品の摂取量が減る事で鉄分不足となってしまう病気を牛乳貧血と呼びます。
栄養のバランスを整える工夫
栄養バランスを整えてくれる機能性補助食品があります。
1つの食品に偏らず必要な栄養素をバランスよく摂ることは専門家でもなければとても難しいです。
不足しがちなビタミン、ミネラルを含んだフォローアップミルク、ふりかけなどを使用することで栄養のバランスを整える事ができます。
例えばビタミンDは牛乳などの食品から摂取しにくいため機能性補助食品からの補給が有用です。
母乳栄養の赤ちゃんの75%がビタミンD不足であるといわれています。
母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養源であることに間違いないです。
しかし母乳にはビタミンDが少なく乳幼児期は特に意識してビタミンDを摂取する必要があります。
幼児食になってからもフォローアップミルクを調理に加えることで栄養バランスを整えることができます。
4歳からは成長ホルモンの影響が大きくなる
4歳からは成長ホルモンの影響が大きくなります。
栄養も大切ですが脳から分泌される成長ホルモンも大きな影響を与えるようになります。
4歳からは骨を作るために必要な栄養素以外に成長ホルモンの分泌を促す栄養素を摂取する必要があります。
生活環境の中でも成長ホルモンの分泌を促すものがあります。
逆に生活環境の中で成長ホルモンの分泌を抑制するものがあります。
成長ホルモンの分泌を促す栄養
成長ホルモンの分泌を促す栄養を積極的に摂取することが大切です。
肉・魚・大豆に含まれるアルギニンや牡蠣・レバーに含まれる亜鉛が成長ホルモンの分泌を促します。
過剰な牛乳を摂取することは他の食品の摂取量が減ってしまい結果として栄養バランスを崩す原因になります。
これまでと同様に身長を伸ばす為にはバランスの良い食事を摂取することが大切です。
骨の材料になるのはたんぱく質とカルシウムを中心としたミネラルです。
成長ホルモンを分泌させる為にはアルギニンと亜鉛です。
骨を合成するにはビタミンKとビタミンCが必要です。
女の子はダイエットの関心が高まる子もいますが3回の食事で必要なカロリーをしっかりとらないと背が伸びなくなってしまいます。
思春期前後の特に女子は痩せ願望が強くなりダイエットの低年齢化などからしっかり栄養が摂れていない子どもが増えています。
深い睡眠をしっかりとる
深い睡眠を十分にとることが大切です。
睡眠時間の理想は7~8時間です。
身長に影響を与える成長ホルモンは深い眠りであるノンレム睡眠時に多く分泌されることがわかっています。
睡眠の質も身長を伸ばすためには重要です。
日中の行動をある程度習慣化して生活リズムを作ることで深い睡眠がとりやすくなります。朝起きる時間と寝る時間をだいたい決めることで生活のリズムが作りやすいです。
寝る前にスマホやゲームやテレビなどのブルーライトは脳が興奮してしまい深い睡眠を妨げる原因になります。
スマホやゲームの使用は寝る2時間前からは控えた方がいいです。
日中に身体を動かすことは程よい疲労感があり深い睡眠につながります。
お風呂でしっかりお湯に浸かることでも睡眠の質を上げることができます。
睡眠が途中で妨げられたり睡眠時間が短かったりすると成長ホルモンの分泌が悪くなり身長の伸びが悪くなる可能性があります。
成長期を意識する
成長期を意識することが大切です。
人生には身長が大幅に伸びる時期が2回あります。
1回目は0歳~4歳です。
この期間はとにかく栄養のバランスに気を付けることが大切です。
2回目は11歳~13歳です。
11歳~13歳は思春期の到来により性ホルモンが分泌されます。
性ホルモンは急激に身長を伸ばす働きがありますが同時に骨端線を固くしこれからの骨の成長を止める働きもあります。
骨を強く固くすることは大人になるために必要不可欠ですが徐々に身長は伸びなくなってしまいます。
性ホルモンは脳から分泌されるメラトニンというホルモンによって分泌が抑制されています。
睡眠不足や寝る前に光をたくさん浴びる事でメラトニンの分泌が抑制されて性ホルモンの分泌が促されてしまいます。
身長がまだ伸びきっていないにもかかわらず性ホルモンが多量に分泌されると骨が固くなり早い年齢で身長が止まってしまう原因になります。
将来の最終身長を伸ばすためには0歳~4歳までの期間と11歳~13歳の思春期が到来する前までの期間にどれだけ身長を伸ばすことができるかが重要になります。
肥満を防ぐ
太っている事は背が伸びにくくなる原因になります。
脂肪細胞からは食欲やエネルギー代謝の調節を行うレプチンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
このレプチンは思春期を早めてしまう働きがあると考えられています。
カロリーの過剰摂取や運動不足によって肥満になると肥満でない子どもに比べて早く思春期を迎えてしまうことになります。
早く思春期を迎えてしまうと成長期間が短くなり最終身長が低くなってしまいます。
運動は適度に行う
適度な運動は骨や筋肉に刺激を与え成長ホルモンの分泌を促します。
運動が大切だからといっても過度な運動には注意が必要です。
過度な運動により成長に必要なカロリーまで消費してしまうことで身長が伸び悩むことがあります。
負荷をかけすぎると骨や軟骨に損傷を与え逆に身長が伸びにくくなってしまうおそれがあります。
本人が好きなスポーツを見つけて楽しんで継続して行えることが大切です。
厳しい環境下でハードトレーニングを行わせる必要はないです。
運動後30分以内に摂取したタンパク質とアミノ酸は成長ホルモンになりやすいのでスポーツの後に何か食べさせることが効果的です。
ストレスをためない
ストレスは背が伸びにくくなる原因になります。
栄養・運動・睡眠に問題がなくてもストレスにより子どもの精神状態が不安定になると成長ホルモンの分泌は減ることがわかっています。
夫婦仲も子どもの成長に影響していると言われています。
両親の言い争っている姿を見た子どもは無意識にストレスを感じます。
人がストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールと呼ばれるホルモンは成長ホルモンの分泌を阻害する作用があります。
精神が不安定だと食欲が低下し浅い睡眠になることも身長の伸びが悪くなることに繋がります。
まとめ:環境を整えることで身長は伸びる
環境を整えることで身長は伸びます。
身長の高さは様々なメリットがあります。
スポーツをするときには大きな武器になります。
身長の高い人はそうでない人と比べて統率力が高く感じさせたり収入が高くなるといった研究もあります。
親や運動の指導者が成長期の大切さを認識して子供がしっかり成長できる環境を整えてあげることが大切です。