子育て

子供の運動神経を良くする方法【運動神経の良さは育った環境で決まる】

母親
母親
「子供の運動神経を良くしたい」
「運動神経が悪い原因は?」
「運動神経を良くする方法は?」

子育てをしていてスポーツができる子に育ってほしいと思う親もいると思います。

子供の運動神経を良くする方法を考えていきます。

運動神経が良いとは?

運動神経とは筋肉や骨格の動きを無駄なく効果的に調整できる能力の事を呼びます。

例えばボールを投げるという動作をとってもたくさんの筋肉や骨格の動きが関与しています。

脳がたくさんの筋肉と骨格を調整しながら動かすことで効率的にボールに力を伝えることができます。

運動神経の良さは子供の頃の運動経験に大きく影響を受けています。

子供の頃の運動が大切な理由

子供は神経系が急激に発達しています。

この時期に様々な運動経験を積むことで子供の将来の運動神経が高まることがわかっています。

生まれつき運動神経が悪いという人はいません。

この時期に運動経験が少ない子供は苦手な運動動作ができてしまう可能性があります。

歩行などの基本的な動作が苦手な人が少ないのはほとんどの人が幼少期から十分に運動経験を積んでいて、歩行運動に関する脳の神経回路が発達しているためです。

子供の頃に運動動作の悪い癖が身に付いてしまうと大人になってから矯正することは難しくなります。

運動能力が発達しやすい時期は?

運動能力が著しく発達する期間が5歳から12歳です。

子供の神経は6歳までに大人の80%完成します。

12歳までには大人のほぼ100%完成します。

この時期に様々な運動動作を経験することで運動神経を高めることができます。

5歳から12歳は神経系が最も発達しやすいため時期のためゴールデンエイジといわれています。

5歳と12歳では筋力などの身体的な差が大きいためゴールデンエイジはさらに2つに分類されています。

ゴールデンエイジは年齢により分類されています。

・5歳から9歳:プレゴールデンエイジ
・10歳から12歳:ゴールデンエイジ

 

プレゴールデンエイジの特徴

プレゴールデンエイジ(5~9歳)は人生で神経系が最も発達する期間です。

神経系が最も発達するこの時期に運動神経の基礎がつくられます。

プレゴールデンエイジの時期に特定のスポーツにこだわらずに様々なスポーツを体験させることは運動神経の向上に役立ちます。

特定の動作だけではなく様々な動作を経験することで高度な無駄の少ない神経回路に発達します。

プレゴールデンエイジでは様々な運動経験を積むことで運動の基本をしっかり身に付けることが大切です。

プレ・ゴールデンエイジに行うべき運動

遊びの中で様々な運動を経験させることが大切です。

鬼ごっごや自転車、かくれんぼ、縄跳び、綱渡り、左右の手でボール投げ、ボール蹴りなどでもたくさんのトレーニングを行えます。

これらは複数の動きを同時に行うため脳を刺激してくれます。

サッカーではこの時期に左右の足でボールを扱うトレーニングを行うことでどちらの足でも同じように正確にボールを扱えるようになります。

「投げる」「蹴る」「道具を使う」「泳ぐ」といった動きはこの時期までに経験していないと苦手な動きになる可能性があります。

ゴールデンエイジの特徴は?

ゴールデンエイジ(10歳~12歳)はプレゴールデンエイジに次いで神経系が発達する期間です。

プレゴールデンエイジとは筋力など身体的な面で大きな差があります。

ゴールデンエイジになると理解力も高まっているためスポーツの特性を理解し意識的に取り組むことができるようになります。

神経回路が発達しやすく特定のスポーツを行うのに必要な筋力も発達してきているためスポーツの動作を習得するのが得意な時期です。

ゴールデンエイジでのスポーツ経験が神経回路をより発達させてくれます。

ゴールデンエイジに行うべき運動

プレ・ゴールデンエイジと同様に神経系が発達しやすい期間なので様々なスポーツや運動を行う事が大切です。

ゴールデンエイジ期に入ってからはそれぞれのスポーツの特性を理解させることで変な癖がつけず基本の動作を習得することができます。

ただやみくもに走る練習を積むのではなく適切なタイミングで適切な練習を行う事が大切です。

例えば早く走るために意識するべきポイントを考えていきます。

基本の走り方を習得する

短距離を早く走るためのトレーニングを行います。

早く走るためには走り出しとその後の走り方で意識するポイントが違います。

走り出しでは前方への速度を加速させなければいけないため足を高く持ち上げることなく足を低い位置で移動させることが大切です。

ここのタイミングでの必要な力は一瞬の反発力ではなくしっかりと自分の体重を前方向へ動かし始めるためのじっくりと踏み込んだ力です。

踏み込んだ時に音がしない低い位置で足を移動させる踏み込み方をすることがポイントです。

足で踏み込んだ力を体重が前方向へ加速する力へ変える事ができます。

足を高く上げない事で足の無駄な動作を減らすこともできます。

加速した後の走り方は意識するポイントが変わります。

体がすでに加速しているため踏み込み方を変える必要があります。

すでに加速している状態では足が地面につく時間をできるだけ短くする必要があります。

足が地面に長く着地していると足の回転数には限界があるためスピードを失いやすくなります。

「パン」と強く音がでるような一瞬の強い踏み込みをすることがポイントです。

この状態では自分の体重がすでに前方へスピードが乗っています。

強く地面を蹴り上げることで地面からの得られる一瞬の強い反発力は前方行に走るための力へと変えることができます。

地面からの反発力が大きくなることは歩幅が広がることにつながります。

地面につく時間をできるだけ短くすることで足が後方へ流れるのを防ぐことができ無駄な動きを減らすこともできます。

運動やスポーツの特性を理解してトレーニングする事でやみくもに練習するよりも効果的に成果を出すことができます。

まずは子供の走り方を確認して基本の動作を理解させることが大切です。

スポーツとの上手な付き合い方

スポーツは楽しむことを優先させるといいです。

スポーツには勝ち負けが付きものです。

勝ち負けにこだわりすぎることで競争が激しくなりスポーツそのものについていけなくなる可能性があります。

プロスポーツ選手を目指していないのであれば厳しい環境下で子供にスポーツを行わせる必要はないです。

身体がまだ出来上がっていないうちに負荷をかけすぎることは怪我の原因になります。

怪我をすることでスポーツ自体から距離を置いてしまう可能性があります。

まとめ:子供の運動神経は向上させることができる

ゴールデンエイジの期間にさまざまな運動を経験させることが運動神経を向上に役立ちます。

子供がゴールデンエイジを自覚することはないので親がゴールデンエイジを意識して接する必要があります。

子供がスポーツを楽しめるように親が環境を整える事が大切です。

親も積極的に一緒にスポーツを楽しめたら子供もきっと喜ぶと思います。