子育て

良い姿勢のメリットと悪い姿勢のデメリット【姿勢が体に与える影響】

母親
母親
「大人になってから姿勢は矯正できる?」
「姿勢が良いとどんなメリットがある?」
「姿勢が悪いことによるデメリットは?」

姿勢が人の体にどんな影響を与えるのか気になる人もいると思います。

具体的にメリット、デメリットを考えていきます。

姿勢は大人になってからでも矯正できる?

姿勢は大人になってから矯正することは難しいです。

様々な「猫背を治す本」や「猫背を治すベルト」など様々な商品が存在します。

本の内容を読んでみて参考になるものもありますが実際に短期間で猫背を矯正できるようなものはないです。

それは猫背が短期間で身に付いたものではなく子供の頃から長い期間を経て身に付いた姿勢の癖だからです。

大人になって姿勢を矯正しようと思ったら長期間姿勢を意識して変える必要があります。

ほとんどの場合は子供の頃から姿勢が悪いことが多いです。できれば子供のうちに姿勢を改善してしまうことが重要です。

子供は骨格や筋肉などが急激に成長します。

姿勢が悪い状態が続くと骨格や筋肉も一緒に歪んで成長してしまいます。

すでに歪んで成長してしまっている筋肉、骨格を大人になってから矯正することが難しいということは簡単に理解できます。

実際に歪んだ骨格を矯正するなら手術などの方法しかないかもしれません。

そういった理由で大人になって出来上がってしまった体の歪みを矯正することは非常に難しいです。

子供の姿勢を悪くさせないための方法はこちらで解説しています。
子供に正しい姿勢を身に付けさせたい【親が意識するべき5つのこと】

正しい姿勢をとるメリット

正しい姿勢をとるメリットです。

・疲れにくい
・代謝が上がる
・病気になりにくい
・集中力が高まりやすい
・精神的に安定しやすい
・前向きな思考になりやすい

 

疲れにくい

良い姿勢をとっていると疲労を溜めにくくなります。

正しい姿勢とは体にとって一番負担の少ない姿勢です。

悪い姿勢である猫背の姿勢は腰や肩の筋肉が緊張してしまっています。

姿勢の悪い状態が続けば体の筋肉は緊張した状態が続くことで肩こり、腰痛の原因になる可能性があります。

代謝が上がる

良い姿勢は全身の代謝を上げる事ができます。

良い姿勢をとることで肺が十分に広がり酸素をたくさん取り込むことができます。

酸素をたくさん取り込むことで末梢血管まで十分に酸素が運ばれ全身の代謝が上がります。

代謝が上がる事で血行不良が改善され疲労が溜まりにくい体になります。

病気になりにくい

良い姿勢ととることで生活習慣病になりにくくなります。

良い姿勢がとることでたくさんの酸素を取り込むことができて代謝が上がります。

基礎代謝も上がるため生活習慣病の原因とされている肥満になりにくくなります。

集中力が高まりやすい

良い姿勢は集中力が高まりやすいです。

良い姿勢をとる事で血行不良が改善されやすいです。

脳への血流量も増える事で脳の活動が向上します。

姿勢が良い子は学業の成績もいいことが様々な研究結果でわかっています。

精神的に安定しやすい

良い姿勢をとると精神的に落ち着きやすくなります。

良い姿勢は浅い呼吸ではなく深呼吸をすることができます。

深呼吸は副交感神経を優位に働かせてくれます。

副交感神経は気持ちをリラックスさせる作用があります。

前向きな思考になりやすい

良い姿勢の人は前向きな思考の人が多いです。

良い姿勢をとると悪い姿勢に比べて脳の血流量が増加します。

血流量が増加することで脳へ十分な栄養と酸素が運ばれます。

悪い姿勢では血流量が低下することで思考力が低下します。

思考力が低下した状態では何事も上手くいかないことが多くなります。

思考力が高まった状態であれば成功体験が増え自分の自信につながります。

自分に自信が持てる事で前向きな思考になりやすくなります。

悪い姿勢をとるデメリット

悪い姿勢をとるデメリットです。

・声が小さい
・疲れやすくなる
・精神的に落ち着いきにくい
・胃下垂になりやすい
・漏斗胸になる可能性がある
・心肺機能が低下する

 

声が小さい

姿勢が悪い人は声が小さい人が多いです。

姿勢が悪く胸部が圧迫された状態では肺が広がりにくいため声を大きく出すだけの空気を吸い込むことが出来ないからです。

声が小さくボソボソと話すことで覇気がないようにみられます。

疲れやすくなる

姿勢が悪いと疲労が溜まりやすくなります。

猫背の姿勢は胸部が圧迫された状態になっています。

胸部が圧迫されていることで肺は十分に広がる事ができません。

肺が十分に広がらなければ呼吸も浅くなります。呼吸が浅くなることで酸素が十分に体に取り込むことが出来なくなります。

酸素が全身に十分に行き渡らなくなることで手足など末端の代謝が悪くなり血行不良や冷え性の原因になります。

酸素が足りないことで全身の代謝も悪くなり疲れが抜けにくい体になります。

たくさん寝たはずなのに疲れがとれないなどの原因になります。

精神的に落ち着きにくい

姿勢が悪いと精神的に落ち着きにくくなります。

姿勢が悪いと深呼吸ができず浅い呼吸になりがちです。

浅い呼吸をしている人は交感神経が優位になりやすいため気持ちが高ぶりやすくすぐにイライラしてしまいやすくなります。

姿勢が悪いとそうでない人と比べて疲れが溜まりやすくなるため余裕がなくなりイライラすることも増える可能性もあります。

胃下垂になりやすい

姿勢が悪いと内臓が圧迫されて胃腸の働きが低下します。

内臓が圧迫されることで胃や腸の位置が下がりやすくなります。

圧迫されて胃腸の位置が下がっている状態の事を胃下垂とよびます。

胃下垂では胃腸の働きが低下してしまうことで様々な症状がでます。

お腹の張り、ガスが溜まるなどの消化不良による消化器症状が起こりやすくなります。
胃腸の運動が低下していることでどれだけ食べても吸収されにくいため体重が増えない体質になります。

体重が増えないと聞くとメリットと感じる人もいると思いますがそれは健康的な体系ではなくただの虚弱体質です。

食べたものが十分に吸収されないことは疲れやすい、消化器症状などの様々な問題があります。

漏斗胸になる可能性がある

漏斗胸の人の特徴として姿勢が悪いということがあります。

漏斗胸は肋骨が内側に凹んでいる病気です。

肋骨が内側に凹んでいることで胸囲がさらに狭くなります。

胸囲が狭くなることで内臓が圧迫されて心臓の位置がずれている人もいます。

心臓が圧迫されている事で心臓に何かしらの症状がでる可能性があります。

心肺機能が低下する

姿勢が悪いと胸囲が狭くなるため心肺機能が低下しやすくなります。

姿勢が悪いと胸囲が狭くなり心臓や肺が十分に役割を果たすだけのスペースがなくなります。

肺が広がらないことで呼吸は浅くなり十分な酸素が取り込めなくなります。

心臓も圧迫された状態であるため十分な鼓動を打つことができず小さな収縮を頻回に行う頻脈の症状が出やすくなります。

心臓と肺がしっかりと機能しないことで軽い運動をしても体力がなくすぐに息切れしてしまうといった症状が出やすいです。

まとめ:姿勢は小さい子供のうちに矯正するべき

良い姿勢のメリットと悪い姿勢のデメリットを考えました。

姿勢が体と精神面に与える影響はとても大きいです。

姿勢が悪い人は見た目だけみても覇気がないように見えてしまいます。

健康的で前向きな考えを持った人は姿勢が良い人が多いように感じます。

大人になってから姿勢を矯正することは不可能ではないかもしれませんが非常に難しいです。

子供のうちから正しい姿勢を身に付けるようにしてあげることが一番だと思います。

子供の姿勢を悪くさせないための方法はこちらで解説しています。
子供に正しい姿勢を身に付けさせたい【親が意識するべき5つのこと】