「子供の姿勢はなぜ悪くなるのか?」
「姿勢が悪いとどんな影響がでるの?」
子供に正しい姿勢を身に付けさせたいと考える方はいると思います。
子供の姿勢が悪くなってしまう原因と親が気を付けるべきポイントについて考えていきます。
目次 Contents
正しい姿勢を身に付けさせることはできる
子供に正しい姿勢を身に付けさせることはできます。
姿勢の悪さは体に様々な影響に与えます。
大人になってから姿勢を矯正しようとしても子供の頃からの姿勢の癖はなかなか改善することはできません。
子供の頃の姿勢が悪いと成長とともにその骨格を支える筋肉も歪んで発達してしまうからです。
大人になった時にはすでに歪んだ体つきが完成しています。
成人してからでは歪んだ体つきは治りにくいので小さいうちに大人が治してあげる必要があります。
正しい姿勢を身に付けるのためにできること
子供に正しい姿勢を身に付けさせるのためにできることです。
・正しい歩き方を理解させる
・身体に合ったサイズの椅子を選ぶ
・正しい椅子の座り方を理解させる
・子供に正しい姿勢を教える
・正しい姿勢のメリットを理解させる
足のサイズにあった靴を履かせる
足のサイズにあった靴を履かせることが大切です。
子どもの足は成長が早く0歳から3歳の間は1年に2cm~4cm、3歳から12歳の間は1年に1cmのスピードでどんどん大きくなっていきます。
3歳までの間は3か月毎に、3歳以降は半年ごとに靴の買い替えをした方がいいといわれています。
サイズが合わない靴を履かせることは様々なデメリットがあります。
子どもの骨は成長過程でとても柔らかいです。
つま先に余裕がない小さい靴を履き続けると足の指が靴に圧迫されて変形して曲がって成長してしまいます。
ぶかぶかの靴を履くことも足には良くないです。
ぶかぶかの靴では靴の中で遊びの空間ができてしまい足と靴がしっかり固定されておらず歩行時に自然と靴が足についてきません。
これは毎回靴を持ち上げるような動作になってしまい身体の重心が前方にずれてしまいます。
重心が前方にずれることで歩行時のバランスをとるために自然と前かがみになり、猫背の姿勢になってしまいます。
自然と猫背の姿勢での歩き方が癖になってしまいます。
ぶかぶかの靴は足が靴の中で滑りやすくなって転倒の原因にもなります。
靴が大きすぎても小さすぎても正しい歩行ができなくなる可能性があります。
足に合ったサイズの靴を履くことはとても重要になります。
靴を履いて歩いた時に自然と靴が足についてくるような足にフィットした靴を選ぶといいです。
歩いていて踵が靴から抜けてしまうような靴はサイズが合っていない可能性が高いので避けた方がいいです。
マジックテープまたは紐で足の甲をしっかり押さえて靴と足の踵を固定してあげることが大切です。
子供の時は毎回ヒモを結ぶのも大変なのでマジックテープの靴がおすすめです。
踵の小さいこどもは踵の幅の広い靴を履くと踵が靴から抜けやすくなる原因になるので踵の幅の狭い靴を選ぶようにした方がいいです。
靴専門店で足の正確なサイズを測ってもらうことができます。
正しい歩き方を理解させる
踵から着地してつま先で地面を蹴って進むのが正しい歩き方です。
正しいサイズの靴を履いて紐もしくはマジックテープで足に靴をしっかり固定していないと踵から着地することは難しいです。
子供にとって正しい靴を選択しないと正しい歩き方をさせることは難しいです。
身体に合ったサイズの椅子を選ぶ
身体に合ったサイズの椅子を選ぶことが大切です。
子供の身長はとても速いスピードで伸びます。
1歳までに25cm、2歳から4歳までに12cm、4歳以降は年間6cmずつ伸びていきます。
子供の成長に合わせて椅子を選ばないと様々なデメリットがあります。
子供に大人用の椅子を日頃から使用させている親は多いと思います。
子供は足が床に届かないためお尻を起点にして空中のぶらぶらさせた足と上半身で全身のバランスをとろうとします。
バランスをとろうとすると自然と上半身が前かがみの猫背の姿勢になっていまいます。
普段から体にあっていないサイズの椅子を使用することで悪い姿勢の癖がついてしまいます。
椅子を選ぶ時に大切なことがあります。
椅子の高さ、足置き台の高さが成長に応じて調整できる椅子がいいです。
椅子の高さが調整できず、足が床に届かない場合は下に台を置き、足が台につくようにすることで対応します。
小さい子供にはベルトがある椅子を選ぶと転落防止になり安心です。
肘掛けがあれば適切な高さに調整することで肩こり防止に有効です。
パソコンを使用する時の姿勢にも注意が必要です。
パソコンはどうしても姿勢が悪くなってしまいがちです。
パソコンを使用する場合に大切なのはモニターとキーボードの高さです。
モニターは目と同じ高さ、キーボードは肘が90度に曲がる高さあることが正しいです。
パソコン使用時はモニターの位置が低いことが多く、使用していると知らないうちに頭が前のめりになってしまいます。
前のめりの姿勢は首や肩の筋肉が緊張しています。
長時間続けていると首や肩へ大きな負担がかかることになります。
同じパソコンでもノートパソコンはモニターがもっと低い位置にあるために、さらに首や肩への負担が増えます。
キーボードは机や椅子の高さを調整すること、モニターの高さが合わない時は台を使用してモニターの高さを調整すると正しい姿勢を維持することができます。
正しい椅子の座り方を理解させる
座った時に膝の高さが股関節と比べて平行でありふくらはぎと太ももの角度がほぼ直角になっているのが正しい姿勢です。
足裏と踵がすべて地面についている事が大切です。
椅子はお尻を一番ひいたところで座るのが正しく浅く座ると腰や筋肉に負担がかかりやすくなります。
ひじ掛けがある場合には肘が90度になるようにひじ掛けの高さを調整します。
机に対しても同様に肘が90度になるように椅子の高さを調整します。
正しい座り方は両足の踵とお尻の3点で身体を支えることが重要です。
子供に正しい姿勢を教える
一度しっかりと子供に正しい姿勢を教えることが大切です。
姿勢が悪いと子供をよく叱ってしまう親は多いと思います。
そもそも正しい姿勢を理解している親は少ないです。
悪い姿勢を指摘されても一時的に背筋を伸ばすだけでしばらくするとまた姿勢が悪くなっているなんて繰り返していたら意味がないです。
正しい姿勢のメリットを理解させる
正しい姿勢のメリットを子供に理解させることで子供も姿勢に対して意識を持つようになります。
正しい姿勢とはみんなが楽だと感じる姿勢ではなくリラックスしてどこの筋肉も緊張していない、本当の意味で身体に負担の少ない姿勢です。
成長期に姿勢が悪い状態が続くと骨格の歪みにつながり、身長が伸びにくく、骨格が変形してしまう事もあります。
大人になってから姿勢を矯正しようしても骨格、筋肉のゆがみは改善しにくいことを伝えましょう。
良い姿勢のメリットと悪い姿勢のデメリットについてこちらで詳しく解説しています。
→良い姿勢のメリットと悪い姿勢のデメリット【姿勢が体に与える影響】
まとめ:子供の頃に正しい姿勢の癖をつけることが大切
姿勢の良い子と悪い子では勉強の成績や自己肯定感に差がでるようです。
子供のうちに正しい姿勢を身に着ける事はたくさんのメリットがあります。
子供は無意識に周りの人の影響を受けています。
子供の前にいるときは親も良い姿勢でいることを心がけましょう。