「自己肯定感は何に影響を受ける?」
「親が気を付けるべきことは?」
子供の自己肯定感は育った環境に大きな影響を受けます。
幼少期はその後の性格が形成される大切な時期です。
子供が将来精神的にも自立して生きていけるように親が気を付けるべきことを考えていきます。
目次 Contents
自己肯定感の高い子供に育てるために
自己肯定感とは自分で自分の存在を評価できたり肯定することができる感情のことです。
他人と比較した優越感や劣等感とは違います。
日本は他国と比べて自己肯定感が低い人の割合が非常に高いことがわかっています。
子供の自己肯定感の高さは親の言動などの影響を受けます。
自己肯定感を高めるために気を付けること
子供の自己肯定感を高めるために親が気を付けることです。
・自己肯定感の低さは連鎖する
・自己決定感を高めてあげる
・成功体験を積み重ねる
・必要のない失敗体験を積み重ねない
・成績を悪く言わない
・曖昧な評価でレッテルをはらない
・性格、体質を否定しない
・スポーツは勝ち負けにこだわらない
・エネルギーをかけるべき方向を間違えないことを伝える
他の子と比べない
自己肯定感を高めるためには他の子と比べないことが大切です。
小さい頃から他人と比べられて育った子供は大人になってからも他人との比較で自分の価値を見出そうとします。
自分と他人と比べる癖は自己肯定感を低下させる大きな原因になります。
自分よりも優れている集団に属した時に優れている人たちと比較することで大きな挫折を経験することになります。
親が悪気なくしてしまう事が兄弟との比較です。
親からの兄弟との比較は長子をより長子らしい性格、末子はより末子らしい性格へと影響を与えます。
親が冗談のつもりであっても日々の会話の中で子供を否定する発言を繰り返すことは子供の自己肯定感を低下させる原因になります。
自己肯定感の低さは連鎖する
親の自己肯定感の低さは子供に連鎖します。
子供は身近な大人の真似をしながら成長するため親の言動や思考の癖は子供に影響します。
自己肯定感の低い親は子どもに連鎖させないように言動に気をつける必要があります。
親が自己肯定感の高いと子供も自己肯定感が高くなりやすいこともわかっています。
自己決定感を高めてあげる
自己決定感が高い人は人生の幸福度が高いことがわかっています。
自己決定感とは「自分で決めた」という感覚で自己決定感の高い人は自分の人生を自分でコントロールできていると感じています。
自分自身の決定に基づいた困難を乗り越えていくことで自己肯定感は高まると言われています。
成功体験の積み重ねが自分自身を認める根拠となります。
子供がよくわからないまま親のいいなりで行動をしても自己肯定感は高まりません。
親は子供が選択する事をあくまで手伝うまでにとどめて最後は子供に決断させるようにすることが大切です。
成功体験を積み重ねる
成功体験を積み重ねる事で自己肯定感が高まります。
自分で考えて決定した行動に根差した成功体験を積み重ねることで子供は自分自身を認めることができます。
自分で自分を認めてあげることは自己肯定感の高まりとつながります。
人生は成功ばかりではないです。
人格形成に大きな影響を与える子供の頃にたくさんの成功体験を積み重ねることでその後の人生でも前向きな思考ができるようになります。
子供の時の成功体験がこれからの人生を支えてくれます。
一生懸命努力したが失敗してしまった時は失敗を責めるのではなく努力できたことを誉めてあげることが大切です。
必要のない失敗体験を積み重ねない
小さな失敗であっても積み重ねることで自己肯定感が低下します。
学校の忘れ物などは親がきちんと準備することで防ぐことができます。
大人の失敗と子供の失敗はこれからの人生に与える影響の大きさが違います。
子供が間違ったことをしてしまった時でも感情的に怒ることは避けた方がいいです。
感情的な怒りは子供に強い衝撃を与えるため大人になっても間違った行動をしてしまった自分が記憶に残ります。
間違いは落ち着いた言葉でも十分解決することができます。
他人の態度や言動に敏感すぎる性格は子供の頃に自分を否定されて自分の価値を認めることができなかったことが原因です。
成績を悪く言わない
テストの成績を悪く言ったり他人の成績と比べない事が大切です。
点数を責めたり感情的に叱ったりすることはよくないです。
親ができることはできなかった問題がなぜできないのかを一緒に考える事、できた問題のところはたくさん褒めてあげる事です。
曖昧な評価でレッテルをはらない
曖昧な評価で子供にレッテルを貼らないことが大切です。
曖昧な評価とは他人からの評価です。
具体的には通知表があります。
先生の主観はとても曖昧で人によって評価も大きく変わります。
曖昧な判断基準でつけた内容に一喜一憂して子供の評価を他人にゆだねていることになります。
小さいうちから勉強ができないというレッテルをはらない方がいいです。
勉強ができないと思い込んで子供と接すると思い込みがいずれ現実になってしまいます。
性格、体質を否定しない
子供の性格や体質を否定しないことが大切です。
外で活発に遊ぶ子供は良くて、家の中で読書ばかりしている子供はダメということはないです。
親の価値観の押しつけは子供の長所を否定することになります。
子供の性格に優劣はないです。
持って生まれた体質も否定しないようにすることが大切です。
自分は生まれながらダメなんだと子供にイメージ植え付けてしまい子供の自己肯定感に影響が出る可能性があります。
スポーツは勝ち負けにこだわらない
スポーツは勝ち負けにこだわらせすぎないことが大切です。
スポーツはとても厳しい世界です。
どんなに努力しても成功できる人は限られたごく一部の人です。
子供によってはあきらかに適さないスポーツもあります。
努力ではなく体の大きさや体重などの体質に依存する部分が非常に大きいスポーツもあります。
プロスポーツ選手を目指していないのであれば必要以上に勝ち負けにこだわらない方がいいです。
スポーツを行うことは体の健康や成長に大きなメリットがあります。
勝ち負けにこだわるよりもスポーツを楽しく取り組めることが何より大事です。
エネルギーをかけるべき方向を間違えないことを伝える
エネルギーをかけるべき方向を間違えないことを知る事が大切です。
自己肯定感が低い人は自分の価値を他人から見出しているので周囲の様々な価値観を持った他人に度々振り回されてしまいます。
常に何が正解の答えなのか?の答えを自分ではなく他人に求めています。
他人に振り回されて悩んだりすることも多いです。
自己肯定感が高い人は自分の評価は自分ですることができます。
他人に振り回されて悩んでいる時間がないため自分の向かいたい方向への集中力が非常に高いです。
他人に批判されても自分は何も変わることはないと割り切って考えることができる人が自己肯定感の高い人です。
それは子供の時から身に付いた思考の癖であり自己肯定感の高さです。
自己肯定感が低いと承認欲求が強くなります。
自分の価値を他人から見出すため他人を批判することで自分の価値を低下させないように行動しています。
自己肯定感が高い人は他人を批判する必要がないので自分のことに集中できます。
まとめ:自己肯定感は育てる事ができる
子供の自己肯定感を高めることは子供の性格に大きな影響を与えます。
子供がこれからの長い人生を少しでも明るく前向きに生きれるよう小さい子供のうちに自己肯定感を少しずつ育ててあげる事ができたらいいです。