大学受験

仮面浪人のメリットとデメリット【仮面浪人をおすすめしない3つの理由】

男性
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「第一志望の大学を諦めきれない」
「両親からは浪人は反対されている」
「仮面浪人をしようか悩んでいる」

大学受験はその後の人生が大きく変わるタイミングです。

特にどの学部を選ぶか?で就職先が大きく変わります。

仮面浪人をしたことがある私が経験をもとにメリットとデメリットをあげていきます。

浪人をするきっかけ

浪人をする人は大学受験で後悔している人です。

人生で一度きりのチャンスであればきっぱり諦める事ができます。

しかし大学受験は何度も挑戦することができます。

チャンスが少しでも残されているなら挑戦したいと思ってしまう人たちが浪人という選択します。

これからの人生で後悔しながら生きていくのであれば浪人して成功しても失敗しても自分の人生に満足した選択をしたいと考えてしまうのは理解できると思います。

後悔の理由は人によってさまざまです。

・第一志望の大学が不合格だった
・なんとなく親の言われた通りの進学先を選んだが自分が目指したいものとは違った

仮面浪人を選択する理由

なぜ浪人という選択をせずに仮面浪人という選択をしなければいけなかったのか?

「親に浪人する事を反対されたから」というのが大多数を占めると思います。

「とりあえず浪人はしたくないけど希望していた大学でもないから」「入学してみてイメージしていた大学と違った」という方もいるかもしれません。

どうしても行きたい大学があったとしても自分だけで決めれる事ではないです。

浪人するにもお金がかかります。

お金を払うのは自分ではなく親です。

浪人することで学力が落ちてしまい現役で合格できた大学も落ちてしまうという人もいるのでそこそこの大学であればとりあえず通って欲しいと考える気持ちもわかります。

仮面浪人のメリット

仮面浪人のメリットは2つあります。

・人生を変えることができる
・仮面浪人に失敗しても人生のリスクが小さい

 

人生を変えることができる

大学受験はその後の人生に大きな影響を与えます。

選択した学部によってその後の人生で何となく進む道が決まってしまう可能性があります。

医学部であれば医師、薬学部であれば薬剤師、歯学部であれば歯科医師、看護学部であれば看護師、獣医学部あれば獣医師などが代表的です。

進路がある程度決まっている学部

・医学部
・薬学部
・歯学部
・看護学部
・獣医学部

 

また看護師以外の上記の職業は専門大学を卒業することが必須です。

他の学部の卒業者が国家試験を受験することはできません。

専門大学に6年間大学に通う必要があります。

どうしても目指したい職業が見つかり、学部が違っていたのであれば受験しなおすことで自分のなりたい職業に就くことができるかもしれません。

仮面浪人に失敗しても人生のリスクが小さい

仮面浪人は人生のリスクが非常に小さいです。

仮に受験に失敗したとしても仮面浪人はすでに大学生です。

大学の卒業生という「学歴」はすでに確実に保証されています。

「高卒」ではなく「大卒」というブランドにこだわりたいだけの人であれば目標は達成できています。

仮面浪人のデメリット

仮面浪人のデメリットは3つあります。

・時間の無駄が多い
・とにかくお金がかかる
・精神的につらい

 

時間の無駄が多い

仮面浪人は大学に通いながら受験勉強を行うため時間の無駄が多くなりがちです。

仮面浪人には2つの方法があります。

・大学の講義、試験の勉強と並行して大学受験の勉強をする
・一定期間の欠席、もしくは休学をして大学受験の勉強をする

 

【大学の講義と並行して大学受験の勉強をする方法】
これは大学受験に失敗しやすいため一番おすすめしない方法です。

大学での単位取得のための試験勉強は大学受験の内容とは全く関係ないです。

浪人していれば大学受験のみに集中できたはずの多くの時間が奪われていまいます。

この選択は大学の講義も大学受験の勉強もどちらも中途半端になってしまう可能性が高いです。

【一定期間の欠席、もしくは休学をして大学受験の勉強をする方法】
浪人と比べると環境面でやはり不利ではありますがこちらの方法をおすすめします。

大学受験のための勉強時間を一定期間はしっかり確保できます。

仮面浪人といっても大学生があるため本格的に予備校に通う人は少ないと思います。

基本は自己学習が中心になると思います。

予備校を利用するのは直前講習程度だと思います。

難易度の高い大学であれば1年間予備校に通い対策授業をこなしてきた受験生に比べれば圧倒的に不利なのは間違いないです。

現役の時とよりも少しランクの高い程度の大学であれば十分狙えます。

大学生という事で一人暮らしをしている人も多いです。

一人暮らしでは1日3食の準備、洗濯、掃除などに意外と多くの時間をとられます。

とにかくお金がかかる

仮面浪人は通常の浪人よりもお金がかかります。

大手予備校での1年間の授業料は100万程度です。

大学の初年度にかかる費用です

・国立:80万
・私立文系:120万
・私立理系:150万
・私立医歯系:500万

 

仮面浪人に成功した場合、新しい大学でまた同じ金額を払う事になります。

仮面浪人に失敗しても「大卒」であるという事が保証されるための保険料として考えるのが妥当です。

保険料と考えても1年間で支払う金額としてはかなり高額です。

どうせなら1年間大学受験の対策をしっかり行ってもらえる予備校に金額を支払った方がお金の無駄にはならないのではないかと思います。

一人暮らしで仮面浪人をしていればさらに生活費がかかります。

大学生の一人暮らしだった場合での追加費用です。

・家賃 :5万
・光熱費:8千
・食費 :2万
・その他:1.5万
・合計 :9~10万

 

一人暮らしで仮面浪人をした場合は生活費が1年間で100万以上かかります。

一人暮らしで仮面浪人に成功した場合、「大学への初年度納付金」と「1年間の生活費」合わせて平均で250万程度の金額が無駄になったことになります。

精神的につらい

仮面浪人は孤独を感じやすいです。

大学でも欠席や休学することで友人とのかかわりが減っていきます。

予備校に通っているわけでもないので予備校で同じ目的を持った友人ができるわけではないです。

一人暮らしであれば余計に孤独を感じやすくなる可能性があります。

1日中1人でもくもくと勉強をする毎日が続くので精神的につらくなることがあります。

ただでさえ初めての一人暮らしです。

今まで家族と一緒に暮らしていた生活が変わって大学生になって一人暮らしを始めた事でホームシックにかかることは珍しい事ではないです。

できれば実家で周りの人からフォローを受けつつ、大学受験の対策をしてくれる予備校に1年間通って精神的にも安定した生活を送りながら第一志望の大学を目指すというのがベストな選択です。

これは予備校が専用の下宿コースを提供していて周りの人のフォローを受けれる環境があれば話は別です。

まとめ:仮面浪人はおすすめしませんが人生が変わるきっかけになる可能性があります

仮面浪人をする人は親に反対されて浪人させてもらえないという人が仕方なくとる選択です。

普通に浪人して受験に集中した方がメリットは圧倒的に大きいです。

仮面浪人してその後の人生が変わる人がいるので仮面浪人を完全には否定しません。

しかしそれは自分の納得のいかない大学に後悔し続けながら通うという状況を回避できたことによる結果です。

浪人か仮面浪人かどちらか選ぶのであれば確実に浪人を選択した方がいいです。