子育て

公立中学と私立中学のメリット【中学受験はさせた方がいいの?】

母親
母親
「私立中学の受験をさせるか悩んでいる」
「公立中学のメリットは?」
「私立中学のメリットは?」

子供を持つ親としてはこのような悩みがある方は多いと思います。

「文部科学省の学校基本調査」によると私立中学に通う生徒は全体の7.4%です。

東京に限れば25%で4人に1人が私立中学を選択しています。

公立中学と私立中学のそれぞれのメリットついて考えていきます。

公立中学のメリット【5つあります】

次の5点があります。

・学費が安い
・中学受験の対策費用がかからない
・通学が比較的楽な場合が多い
・さまざまな人を知れる
・同じ地域の人が集まる

 

学費が安い

公立中学の大きなメリットは私立に比べると学費が安いことです。

私立中学は親の経済的な負担が大きいです。

「文部科学省の学費調査」によると公立中学の1年間の総額は50万円、私立中学の1年間の総額は140万円程度です。

公立中学は私立中学に比べて年間90万円ほど安いことがわかります。私立中高一貫校を選択した場合はさらにこの負担が増えます。

兄弟が増えれば増えるほど、私立を選択した時の負担は増えます。

まずは自身の家庭がこの支出額に耐えれるかどうかが判断基準になります。

金銭的に余裕がなくなる可能性があれば公立中学一択です。

中学受験の対策費用がかからない

中学受験のための塾代は非常に高額です。

中学受験の塾代は小学3年生から6年生までの3年間で300万円~400万円程度かかるといわれています。

1人あたりの私立中学受験の対策費だけで車1台買えてしまう金額です。

これだけ高額な金額を払ったとしても希望の中学に合格できる保証はありません。

通学が比較的楽な場合が多い

私立中学に比べると公立中学は通学が楽な場合が多いです。

公立中学と私立中学では令和2年度のデータでは9291校、私立は782校あります。

公立中学が私立中学の10倍以上あります。

当然ですが数が多いので家から近い中学は公立であることが多いです。

そもそも公立中学は地域の子供たちが通うために建てられているので通学に時間がかかりにくいです。

私立中学は数が少ないこともあり住んでいる家の場所によっては片道2時間かかる、電車の乗り換えを3回以上するなんて可能性も考えられます。

学校が遠ければ遠いほど通学のための交通費もかかります。

公立を選択することで長時間の通学、高額な交通費がかからずにすみます。

さまざまな人を知れる

公立中学ではさまざまな人がいます。

公立ではその地域で生活しているという条件のみで小学校、中学校の集団を作ります。

たまたま同じ地域で生活しているという共通点しかないため、様々な家庭で育った子供が集まります。

高校進学後はさまざまな人と同じ集団の中で生活することはぐっと減ります。

高校では一定以上の学力を持つ人を集めるために受験というふるいにかけられた子供が集まっています。

大学では一定以上の学力を持つ子供を集めるための受験と特定の学問を学ぶという同じ目的を持ち大学の学費を払えるだけの家庭の子供が集まります。

公立に限った話ではないですが公立中学校によっては授業中に殴り合いの喧嘩をする人、先生にキレて窓から椅子を外に投げる生徒、窃盗や恐喝で少年院に入ってしまう人、日常的に学校の前にパトカーが止まっている風景も見るなどさまざまな人と同じ集団で生活することになります。

いい意味でも悪い意味でも世の中の事を知る事ができます。

「いろいろな人がいるんだ」という事を知る事、さまざま人と一緒に生活を送る事で世の中を知る事ができて子供の視野が広がる可能性があります。

同じ地域の人が集まる

小学校で同じだった友達が中学でも同じです。

私立中学を選択した場合には小学校からの友達は少なくなります。

公立の場合、同じ地域で育った友達と小学校、中学校と長い時間を一緒に過ごすことで仲の良いグループができやすいです。

社会人になってからも付き合いが続く友人ができます。

私立中学のメリット【4つあります】

次の4点があります。

・大学受験に有利(特に中高一貫校)
・中高一貫校であれば高校受験の対策費用がかからない
・大学受験の対策費用がかかりにくい
・ふるいにかけられた人が集まる

 

次の4点があります。

大学受験に有利(特に中高一貫校)

私立中学の中高一貫校は大学受験に圧倒的に有利です。

公立中学、公立高校では国が定めたカリキュラムをぴったり6年間かけて授業を行います。

受験目前にもかかわらず受験の範囲がまだ終わっていないという状況は当たり前です。

私立中高一貫校では学校によって違いはありますがカリキュラムを通常よりも短い期間で終わらせます。

例えば6年間のカリキュラムを5年間で授業を終えて、残りの1年間は大学受験に特化した授業を行います。

対策に時間をかければ本来の実力で合格できる大学よりもレベルの高い大学に合格できることは当たり前です。

中高一貫校であれば高校受験の対策費用がかからない

私立中学では高校受験がないために高校受験の対策費用はかかりません。

公立中学ではさまざまな学力の人が集まっているので受験を意識した授業を行っていません。

高いレベルの高校、大学を受験したいのであればほとんどの場合は受験対策をしてくれる予備校に学校とは別に通う必要があります。

大学受験の対策費用がかかりにくい

私立学校は大学受験の対策費用がかかりにくいです。

高校だけではなく大学受験に関しても受験対策に費用がかかりにくいというメリットは続きます。

私立中高一貫校では大学受験が近づくと受験に特化した授業を行ってくれるため大学受験のための予備校費用がかかりにくいというメリットがあります。

ふるいにかけられた人が集まる

私立中学は中学受験という非常に厳しい試験を突破してきた人が集まります。

さらに私立中学は子供の教育に高額なお金をかけれる家庭の子供が集まります。

小さい頃から子供の勉強に対して意識の高い家庭であり、さらに子供の教育に十分にお金をかけることができるという条件をクリアした家庭の子供が集まります。

教育熱心な家庭の親が多いため、勉強に対して意識の高い子供が多いです。

子供はどうしても周りの友人に影響を受けやすいため同じ意識を持っている仲間と学生時代を過ごすことは勉強に集中するには最適な環境です。

まとめ:経済的な余裕があれば選択肢は増える

それぞれの家庭で何を大切にするかによって公立中学か私立中学かの選択は変わります。

最近では「ネットと通信制高校の制度を活用して効率的に高卒資格を取得できる高校」が話題になっているので公立、私立という選択肢以外にも新しい選択肢がこれから増えていく可能性はあります。