「老後の田舎暮らしのデメリットは?」
「老後からの田舎暮らしはおすすめ?」
田舎暮らしに興味があれば考えたことがある人は多いと思います。
実際に田舎に20年以上住んでみて感じた老後の田舎暮らしのメリットとデメリットについて考えていきます。
目次 Contents
老後の田舎暮らしのメリットは?【4つあります】
次の4点があります。
・生活費が安い
・地域住民とのつながり
・農業を始めやすい
のんびり暮らせる
田舎はのんびり暮らせます。
田舎は贅沢をする選択肢が少ないために近所の人も大差がない生活をしています。
周りの人も同じ生活水準で生活していることが多いため特に生活をしていて必要以上に贅沢をしたいという気持ちになりません。
誰かと比較されるといったようなこともなく精神的に誰にも干渉されません。
社会から切り離された自分のペースで生活を送る事ができます。
生活費が安い
田舎は土地が安いです。
田舎に行けば行くほど土地は安くなります。
少ない資金で広大な土地を手に入れる事ができます。
自分で農業をすることである程度自給自足の生活を送れるかもしれません。
贅沢をしようとしてもお金を使用できる場所は少ないので生活していてお金はかかりにくいです。
地域住民とのつながりがある
都会に比べて田舎は近所の人とのつながりが強いです。
田舎は人口が少ないために同じ地域で生活している人同士が助け合って生活しようという意識があります。
高齢化が進んでいる地域では60歳であっても若手として扱われることもあり、労働力として重宝される可能性があります。
田舎では定期的に町内会の人たちの集まりがあり自然と知り合いが増えてつながりができていきます。
農業を始めやすい
田舎は農業を始めるのに最適です。
田舎は広大な土地を手に入れるための初期費用がかかりにくいです。
少ない資金で本格的に農業を始める事ができます。
近所には何年も農業をしているプロの方たちも多く住んでいるためわからないことがあればアドバイスをしてもらうこともできます。
老後の田舎暮らしのデメリットは?【4つあります】
次の4点があります。
・病院が近くにない
・とにかく不便
・子供と離れて暮らすことになる
車が手放せない
田舎は車が手放せません。
スーパーや生活に必要な日用品を取り扱っているお店は徒歩や自転車などで通える範囲にあるとは限りません。
仮にあったとしても人口減少でいつまでもそこにあるのか?いつ閉店するのかもわかりません。
個人商店などでは経営している店主も高齢であるためすぐに閉店してしまう可能性があります。
今はAmazonなどのネット販売で買い物は事足りることも多いですが一部の地域では生鮮食品など取り扱いのない商品もあります。
車を手放せないということは固定費が増加するというデメリットになります。
車の維持費はいつまでもかかるということです。
ただ駐車場代はほとんどかからないと思っていいです。
高齢になってからもいつまでも車に乗る必要があります。
バスや電車などの交通網が十分に発達していないため車がないと生活できない地域があります。
70歳になっても80歳になっても運転できるならば乗り続ける必要があります。
車がなくなった途端にそれまで以上に不便な生活になります。
買い物に出かけるためにもタクシーを呼んだり家族にお願いする必要がでてきます。
外出の機会はどんどん減っていく可能性があります。
病院が近くにない
田舎は家から病院が遠いことが多いため通うのが大変です。
高齢になると若い頃と違って病院に通う頻度が増えます。
田舎は病院の数が少ないです。
もし持病があり病院に定期的に通わなければいけないのであれば病院が遠いことは非常にデメリットになります。
田舎の小学校や中学校が統廃合するニュースはよく耳にしますが病院も例外ではないです。
人口だけが減っていくのに病院だけはいつまでもそのまま残り続けるという事はありません。
病院の統廃合の可能性は十分あります。
人口減少していく中で1つの地域で1つあった病院が経営状況の悪化により2つの地域で1つになるということは実際に起きています。
健康な若い年代では気になりませんが高齢になって「もしも何かがあった時」を考えると病院までの距離が遠すぎることは不安要素になります。
病院が遠すぎる事で救急車の到着が遅れて助かる命も助からない可能性がでてきます。
ただこのデメリットは自治体によって変わる可能性があるため一概には言い切れません。
都会は渋滞があり人口が多く病院の受け入れ先が見つからないため都会でも救急車の到着が遅れる事があるからです。
救急車の到着時間が早いか遅いかという問題も大切ですが、このデメリットに関しては同居人に早く気付いてもらえるかの方が重要になる可能性があります。
病院はオンライン診療で対応できるものもありますが、現時点では対面でしかサービスが受けられないものが多いことは間違いないです。
とにかく不便
田舎はとにかく不便です。
車がなければ生活できません。
買い物であればネット販売、病院であればオンライン診療がありますが、ネットで対応できるものは限られています。
歯医者や整形外科でのリハビリ、外科的な処置の分野はいくらネットが発達してもオンライン診療では対応できません。
高齢になればなるほど病院や公共のサービスにお世話になることは増えていきます。
病院であったり、公共サービスの手続きであったりは対面での対応になります。
繰り返しの内容になりますが田舎は車以外の交通網が発達していません。
もしその時に車が運転できなくなっていたら都度、誰かに運転を頼まなくてはいけなくなります。
買い物はAmazonなどのネット販売があると書きましたが「今すぐに欲しい」という商品はネット販売では対応できません。
田舎でなければ近くコンビニで買おうという選択になりますが車がないとコンビニすら行くことができません。
ネット販売では今すぐ欲しいという商品が届くのがしばらく後になってしまいます。
子供と離れて暮らすことになる
子供と離れて暮らすことになる可能性が高いです。
田舎は大学が近くになく就職先も限られています。
田舎は大学が近くにないです。
大学は人が集まる都市部に集中している事が多いです。
子供が高校を卒業して大学へ進学する場合は大学生でも一緒に暮らすという選択をとりにくくなります。
田舎は就職先も限られています。
子供は実家から離れた会社に就職する事が多くなります。
社会人になってから生活が落ち着くまで一時的に自宅で一緒に暮らすという選択もとりにくいです。
まとめ:老後の田舎暮らしはデメリットも多い
老後の田舎暮らしのメリットとデメリットをあげてみました。
今回の記事では都会と田舎の生活をはっきりと区分けしています。
実際には週末だけ田舎暮らしなどの生活スタイル、山奥の田舎ではなく適度な田舎など程度は様々です。
自分に合った部分だけ取り入れた田舎生活を送るのも選択肢としてあります。
実際に少しだけ住んでみて、そこでの生活が自分にあっていると感じたら本格的に移住を考えてみるとリスクが少ないのではないかと思います。